ブレーキ鳴き「キーキー」音の原因は?対策できないの?

ブレーキ鳴き「キーキー」音の原因は?対策できないの?


レーシングカーで「キーキー」と音が出ているのは見るけど

街中で普通の車でもなっていることがたまに見かけます。

 

実際乗ると周りの目が気になったり

乗っていてもいい気分はしないですよね。

 

今回はブレーキ鳴きの原因と対策について解説したいと思います。

 

ブレーキ鳴きの原因は?

 

ブレーキが「キーキー」音が出るときは

大きく分けて3種類あります。

 

ブレーキパッドの残圧が少ない場合


1つはブレーキパッドが減りインジケーターと言われる金属の部品が

ブレーキローターに当たり

音が出るケース。

この場合は

ブレーキパッドの残圧が少ないので交換時期が来たことを知らせている為、

交換が必要になります。

 

 

ブレーキピストンの戻り不良

 


ブレーキ時にブレーキパッドを押し当てに行くブレーキピストンですが

ブレーキをしていない時はブレーキピストンがキャリパーに戻り

ブレーキパッドがフリーな状態でなければいけません。

 

ブレーキピストンが戻っていないと「ブレーキの引きずり」となり

ブレーキから「キーキー」音が出ます。

原因はいくつかありますが

ピストンとシリンダの動きが悪くなっている。

その1つとしてピストンシールの劣化によりピストンが戻る力の減っている。

この場合はピストンをキャリパーから外し、

ピストン、シリンダ内の清掃と

ピストンシールの交換が必要となります。

 

ブレーキパッドの残圧がある場合

 


2つ目はブレーキパッドがあるのになく場合です。

 

この場合は原因が複数あり

そのいくつかの現象が重なっているときもあります。

 

ブレーキが鳴く原因はブレーキ部品のどれかが

振動して振動がブレーキローターに伝わり

スピーカーとなって大きく聞こえる場合が多いです。

 

振動する原因として

1.ブレーキパッドとブレーキローターが均一に当たっていない

2.ブレーキパッドとブレーキローターの材質が合っていない

3.ブレーキパッド裏のブレーキシムで振動が吸収できていない

 

この3つのが主な原因です。

 

1.ブレーキパッドとブレーキローターが均一に当たっていない


 

これは新品のブレーキパッドに中古のローターで

ローターに段付き摩耗が見られたり歪みがある場合に起こりやすいです。

平らな面を凹凸な面に押し当てているようなものです。

 

 

2.ブレーキパッドとブレーキローターの材質が合っていない


 

これは社外のブレーキパッドで材質の硬さが変わった時に出やすいです。

ブレーキパッドの振動をブレーキローターだけでは吸収できなくなって音が出ています。

 

3.ブレーキパッド裏のブレーキシムで振動が吸収できていない

 


これはクッションの役割のブレーキシムが振動を吸収し切れていない場合で

ブレーキシムに付いているグリスがなくなっていることがよくあります。

 

 

ブレーキ鳴きの対策は?

 

ブレーキパッドを削る


ブレーキローターとパッドを平らにすることが出来ます。

ブレーキパッドを紙やすりなどを使って平らなところで削ることが出来ます。

又、ブレーキパッドの角を斜めに削りブレーキローターと当たる面積を変えるのと

最初に当たる点を変えることで振動を変えるという方法もあります。

 

 

ブレーキローターを研磨する


ブレーキローターはローター研磨機などを使えば

段付き摩耗や歪みを平らにすることが出来ます。

ブレーキローターには使用可能な厚みがある為

段付きの大きなブレーキローターなどは出来ない場合があります。

 

ブレーキシム・ガイド・スライドピンを清掃とグリスアップ

ブレーキシムやガイド、スライドピンのグリスアップを行うことで

グリスが緩衝材の役割が復活してくれます。

 

この作業を行うために各部品の清掃をしっかり行いましょう。

塗布するグリスには市販のブレーキ用グリスや

温度表記のあるシリコングリスを使用してください。


あまりにもブレーキ鳴きが出やすい車両には

ブレーキシムの材質を変えたり

追加して軟らかい物で吸収効果を上げるなどの方法もあります。

 

最後に・・・

 

ブレーキ鳴きは問題がないと言えば少し違ってきますが

走行に大きな影響がある不具合というわけではありません。

(ブレーキパッドがなくなっている場合を除きます)

 

ですがブレーキ鳴きが出たら一度、整備工場や専門の方に見てもらってください。

 

ブレーキは重要部品です。

一歩間違えば重大事故になりかねません。

 

整備に不慣れな方は無理に整備をせず、

専門の方に見てもらうようにしましょう。